社会人教育を行うクライアントの新事業

クライアントは社会人教育やタイピングの専門学校を持つ会社で、スタッフに自動車学校の斡旋会社に在籍していたメンバーがおり、このスタッフのスキルを活かして新しいビジネスができないかというご相談をいただきました。

少子高齢化の日本。運転免許を取得する人は年々減少しており、業界的には縮小傾向ですが、さまざまなプランを提供することで各教習所がしのぎを削っており、教習所側にとっても差別化ができる魅力的な提案ができればお互いにメリットが出てくると考えました。

セミナーと集客サポートの両面訴求で差別化

提案した事業案は2つ、
ひとつは免許取得は大学生などが社会人になる時期に集中することから、合宿中の生徒に対するセミナーなどを開催するメニューの開発。もうひとつは、斡旋事業を自社で立ち上げることでした。

免許取得斡旋の業界的は古い体質で、斡旋会社と自動車学校とのつながりは長年に渡る強固なものがあり、新規での参入は難しいというお話もありましたが、

ネットの状況を見ると、従来の斡旋会社はリアルが中心で、ネットでは大きな競合は見られず、教習所単独ではホームページを開設していないところや料金等を表示していないところなどもあり、地元で通学で免許取得をしたい人はさておき、合宿で短期に免許取得したい利用者にとっては少々不便で、合宿免許に特化することで、ある程度のシェアがあると見込みました。

自社のセミナーや専門学校事業を通じて斡旋、ネットでの集客と斡旋を行う事業と自動車学校とのコラボ教育提案を行うことで、双方に差別化メリットが出てくるというお話をしました。

コンタクト資料の作成

全体の構想がまとまったところで、自動車学校のリストアップ、コンタクト方法、提案資料、提供メニュー、料金体型などを話し合いながら詰めていきました。

WordPressを使ってサイト構築

クライアント側には技術者がいなかったため、サイトの設置や基本的な機能設計、サーバーの契約やWordPressの初期設定なども私どもが代行して行い、バナーやレイアウト等はクライアント側のデザイナーに組み込みの技術的な指導を行いながら作成していきました。

サイトの構成としては、合宿プランを持つ教習所との個別契約がとれたところを掲載をメインとして、通学も含めた自動車学校リスト、全国の試験場リスト、コンテンツとして合宿に持っていくグッズなどを集めたページも用意し、運転免許に関するポータルとして利用できるサイトを目指しました。

一番苦労したのは全国の教習所を網羅したページで、教習所名の一覧は取得できたものの、所在地や連絡先、プランなどの情報は手作業で収集。
その情報をサイトに一括で流し込み、Google地図、Youtubeで周辺の映像を表示、Yahoo知恵袋からQA情報など、Webにある情報をAPIを使って取得するという手法をとりました。

ランディングページの設置で集客は上々

提携を希望する自動車学校も一定の数集まり、いよいよオープン。
広告は出稿せず、プレスリリースのみの告知でしたが、アクセスはゆるやかに上昇、問い合わせや申し込みも徐々に増えて行きました。

アクセスとコンバージョンの分析を継続的に行い、導線の見直しや独自のプロモーションを随時サポート、教習所で開催されるイベントなども随時発信していくことで更新感をもたせていくことと、定期的にプレスリリースをかけていくことでサイトの活性をはかっています。